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マックには高級赤ワインが最高!

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結月でございます。

わたしは基本的にふざけたことが好きで、真面目に決められたことをやるってのが大変苦手。きっといつもどこかで逸脱を欲しているからだと思う。

食事に関しては結構、おいしいもの、すごいものは食べたので気合の入ったものはあまり興味がなく、それよりも気張らずに食べる雰囲気のほうがいいなってね。

格式が高いものは料理としては見事であっても、どうも窮屈で、そういうものに憧れていないとおいしくは食べられない。

トランプ大統領が来日した時の宮中晩餐会を見ても、あんなところで食べても絶対においしくないだろうなと思ってしまう。どんなご馳走だって、あの雰囲気じゃ、味わえないし、品のないジョークも言えない。

やっぱり場末がよく、だらしなく、ふざけられるのがいい。

と、そうなるとメンバーが限られるわけで、初対面だと無理だし、そこそこ気の許せる人である必要がある。

さて、わたしには以前から興味があるものがあって、それはこんな自動販売機。

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この自販機は見かけるようでなかなか見かけることができない。

これは先日、愛娘を連れて2度目の「とちのきファミリーランド」へ行った時のもので、これと同じものが設置されているのは、足立区のスーパーオートバックスしか知らない。

おそらく中で食品が冷凍されていて、お金を入れると内蔵された電子レンジで温めるという仕組みだろう。

フライドポテトさえあれば、飲み会はオッケーなわたし。きっちりと純正のフライドポテト、それからチキンを合わせたものもあるのがうれしい。

個人的に要らないのは焼きおにぎりだけれど、ニーズとしてはあるのだろう。

わたしとしてはホットドッグも捨てがたく、しかしまずハンバーガーセットで決めたい。

どれも値段が370円という設定で、それを考えるとフライドポテトが内容的に値段が釣り合っていない気はする。

ともかく、この自販機にあるものをつまみにして、屋外でハイボールで酒盛りをするとすごく楽しそう。

バーベキューなど手の込んだアウトドアもおもしろいと思いながらも、わたしとしてはこういうジャンクなものを敢えて選んで外のベンチで楽しみたい。

この手のものは食べ物としてはどうってことなくても、そのシチュエーションを楽しむことでおいしく食べられることができる。わざわざアホなことをやってみたいというシチュエーション。

さて、銀座にいるときは行きつけのバーでフライドポテトばかり食べていて、すると馴染みの女バーテンダーから、

「結月さんって、ジャンキーですよね」

と言われてしまった。

おいおい、ジャンキーというと麻薬中毒者って意味じゃねーか!と思いつつ、この場合はジャンクフードを好んで食べる人という意味。

わたしはメンドクサイことがとにかく嫌いなので、時間をかけずにさっと出来上がり、手でそのままダイレクト感たっぷりで食べられるものがいい。ピザが好きなのはそのせいなのである。

あとはコンビニの肉まんに紹興酒を合わせるのもいい。

そして、愛する特別な人としかやらないとっておきがあって、それはマクドナルドのバーガーをポテトを食べながら、フランス産のちょっといいワインを飲む!というもの。

そもそも「食べる」という行為が下劣なものであり、品のある話じゃない。それが肉となればさらにであり、本来、肉を食うというのは下等な話。

だからこそ、一緒に肉を食える仲というのは特別なものであり、さらにそれがマックのバーガーという安っぽいジャンクであるなら、気を許せる相手でないととできない。

しかし、普通ならマックであれば、コーラであるとか、お酒であってもビールであるところを、特別にいいワインを当てる。

ワインを軸に考えても、いいワインを買ったならいい食材で、手の込んだ料理を作ったりする。ところがそんないいワインにジャンクのマックを当て込むというのが極意であり、この美味しさとアンビバレントなトキメキを分かち合えるとなると、そう簡単ではないのである。

無論、ワインは赤ワインを選ぶべきで、そうでなければシャンパンがいい。

と、わたしが言いたいことは、ジャンクであればあるほど、スペシャルな仲であり、相手を信用しているというわけで、信用していない相手とはちゃんとした飲食店に行き、まともなものを食べて警戒する。

ダブルチーズバーガーにかぶりつき、素手でポテトを油まみれになりながら食べるなんていうのは、ノーガードだからこそできるもので、人間関係とはガードがどれだけ固いのか、もしくはガードをどれだけ下げられるのかなのである。

そしてワインがいいのは、そのボトルを共有するところであり、それはカクテルやビールでは味わえない性質。

さらにマックは安くとも、選ぶワインはある程度値の張ったものがいいのは、安ワインだとその共有の価値が乏しいから。

いいワインは一口一口が大事であり、だからこそつまらない相手といいワインを飲むと大変後悔する。こんな相手なら、安物でよかったと思ってしまう。

普段は安酒ばかり飲んでいても、とっておきの時は奮発する。

しかし、そういう高低の幅を楽しめるようになるには無論、極上を知っておく必要があり、ジャンクしか知らないのではただのジャンキーであり、自販機で買うフライドポテトも遊園地でつまむだけの価値しか見出せない。

高級に溺れることは愚かだけれど、高級を知っておくことは必要で、そのほうがこの世を広く楽しむことができるのである。

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