結月でございます。
さて、この土日、わたしはクソ暑い中、2歳の愛娘を東武動物公園に連れていったりしていた。それは株主でもないけど、株主優待のタダ券をもらっていたからで、愛車を走らせた。
東武動物公園は初めてだったけれど、なかなか整備された動物園で、宇都宮動物園のように昭和感漂い、寂れた檻の中で動物たちが悲惨に見えるようなことはなく、臭いもほとんどなくてよかった。ただし、宇都宮動物園はキリンにキャベツをあげられるという魅力がある。
土日は保育園が休みのため、とにかく2歳児とずっと付きっきりで仕事はもちろん、自分のことなど何もできない。しかしながら、2歳児が急速に成長して、いろんな言葉を話し、いろんな表情をするのを見るのは退屈しないもので、そういうことを楽しめると育児にストレスなんて起ころうはずがない。
保育園で歌を教わってきて、それがカエルの歌だったりする。
家にあるピアノでカエルの歌を弾くと2歳児は興奮して鍵盤を叩きまくり、一気にそれを現代音楽にする。
日中は暑いとはいえ、ずっと屋内にいるとお互い疲れるから、散歩に出かける。
手をつないで歩いていると、愛娘がカエルの歌を歌うので、それに合わせると一度だけ輪唱に成功した。
いいね、グッドだね、ちょっとしたカノンだね、ポリフォニーだね!
そして次に歌った曲がきらきら星だった。
わたしはその歌詞が、
「きらきらひかる 夜空の星よ」
と思い、そう歌っていると、2歳児は、
「きらきらひかる お空の星よ」
と歌っている。
それ、違うんじゃね?と思って、歌詞をネットで調べてみたら、2歳児のほうが正しく、「夜空」ではなく「お空」だった。
マジ!? いやでもさ、星は夜にひかるから夜空なんじゃないの? それにアタシの日本語感性だと「夜空の星よ」のほうがロマンティックに感じて素敵だと思うんだけど。
しかし、それを2歳児を相手に意地を張っても仕方がないし、保育園に行けば「お空」と歌って「夜空」と歌えば訂正されて面倒だからとりあえずは「お空」でいいとする。
とはいえ、負けず嫌いなわたしは絶対的に自分の美的感性のほうが優れていると確信しているので、内心は夜空であることを譲らず、腹が立つから2歳児の前ではフランス語で歌うことにする。
フランス語の歌詞をコピペすると、
Ah ! Vous dirais-je Maman
Ce qui cause mon tourment?
Papa veut que je raisonne
Comme une grande personne
Moi je dis que les bonbons
Valent mieux que la raison.
これがフランス語による原詩。これが後にイギリス人によってきらきら星に変えられたので、元々の歌の内容は全然きらきら星じゃないッス。
これを宇宙一の天才モーツァルトが「きらきら星変奏曲」としてピアノ曲にもしている。
でも、フランス語のものより英語のTwinkle, twinkle のほうがいいよね。
なんて言いつつ、日本語では、やっぱ「夜空」だろ!って思ってます。