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芸術的に生きると生き残れる

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結月でございます。

今ってさ、とてつもなくいろんなことが便利になってるわけよ。買い物をするときもアマゾンにアクセスすれば家に届けてもらえるし、モノを探すときもアマゾン内で検索すればベストチョイスもできる。

現金がいらなくなってスマホで決済できて、手紙を書かなくてもSNSで伝えられる。

つまり、便利さを追求したプラットフォームがとても良くできているから。

そうなると人間も利口になってきている。考え方もメソッド化されて、そうなるための自己啓発も盛んに行われている。

AIも現実に使われるようになって、人間よりも的確で、スピードが速い処理もできるようになった。

とはいえ、情報が画一化されてきて、デジタル家電がどれも同じみたいにコモディティ化してくる。そうなると、同じような人間ばかりになってくる。

同じような人間ばかりになるとどうなるかっていうと、キャラがないと生きていきにくい時代になるかな。

だって、同じような人間って、いくらでも代替可能で、AIを開発するよりも人間にやらせたほうが安いよねって仕事に回されるから。

というわけで、真面目で取り柄がない人だと、安い仕事しか与えられないってことになる。

でも、芸術やってる人は何だかんだ言って、生き残れると思う。

「芸術って何?」

なんて訊いているようじゃ、もうアウトだからね。

でも簡単に言うと、芸術って、人がやってないことをやること。新しくて、見たことがないものを創造すること。

と考えたら、技術だって芸術と言える。

初めてスマートフォンを創った人も芸術家だろうし、ガソリンでしか走らなかった自動車を電気で走るように考えた技術者も芸術家かもしれない。

それらの違いと言えば、芸術は物質を目当てにするよりも精神を狙っているというところ。

今までは人と同じことをやっていれば生きていけた時代だったんだと思う。人と同じことをソツなくやることが評価されたし、人と同じことをやれるように勉強してた。

でもデジタルによって急速に画一化が進むと、コピペできるから同じことをやる程度のことは努力がいらなくなったわけよ。

芸術的な作品を残せて、それが社会で認められれば強い。しかし、そこまではほとんどの人ができないから、「人と同じことはしない」っていう芸術の根本を意識すればこれからの時代もやっていける。

なんて言っても、大半の人はそんなことできやしねーよ。それに大人になってから芸術的に生きるなんて無理。そんな無理を目指したら逆に見るに堪えないものになるし。

だから、これからはますます底辺が広がるんだろうなって気がします。

さて不思議なんだけど、音楽家って芸術やってんのに芸術的でない演奏をしている人が大半なんだよね。うまいんだけど芸術にはなってないよねっていう演奏が多いよ。

多分、技術的な練習が必要だから、人と同じことをやることを求められるからなのかな?

芸術やってるのか、器楽演奏やってるのかって大きな違いなんだけどね。

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