結月です。
日産のゴーンさんが保釈されたら、いきなりコスプレだったので面食らってしまいましたね。
あれはすぐバレるだろ!ってことがわからないのが弁護士という世間知らずな職種でしょうけど、わたしは失敗しても、結果的にあれでよかったと思います。
「悪いことしてないなら、堂々と出ろ!」
みたいな論調もたくさんあって、
「あ〜あ、そんな大和魂だから、日本は戦争に負けたんだって」
と思う。
だって勝てないのに、正々堂々とアメリカの軍艦に貧しい戦闘機で真正面から特攻してるんだからひどいよ。
無実であることと保釈時に堂々と出ること、そして変装することってなんの関係もないからね。むしろ、失敗したとは言っても、一応戦略の行動だから。
まあ、日本では堂々としていることがむしろカッコよくて、そのほうが評価されるっていう捉え方を戦略としてやる方法もあるけどね。
でも、結果的にみんな面食らってしまって、話題もコスプレのほうへ流れて、世論をはぐらかすという意味で成功だったと思う。相撲の技の「猫だまし」みたいな感じだね。
ところで事件の内容はめちゃ詳しいわけでないけれど、ゴーンさんは無罪だとわたしは思ってる。むしろ、西川っていう社長のほうが嫌な感じ。
報酬にしても、日本人の報酬感覚ってこれまた貧しいから、世界水準のプライスをみるとボッタクリと思うんだろうね。おまけにゴーンさんがかつて町工場をリストラしたとか、左翼的なことを言うのもいるし。
いやいや、そんな町工場を温存させてたら母体の会社が潰れるんだから、リストラするのは当然という経営者的な見方ができず、全体像が見えていない労働者的なこれまた貧しい発想だと思う。
しかし、本来は社内で解決する事案を事件にしたのはちょっと無理筋じゃないかな。それで長期拘留させるなら、やっぱり人権問題になってくる。
さて、ゴーンさんがどんなことをやっていたか、そして逮捕されようが日産の自動車ののクオリティは変わらない。だって自動車を作るのはゴーンさんじゃないから。
とはいえ、イメージっていうものがあるから、なんだかよくわかんないけどゴチャゴチャしている会社の製品は大丈夫かなって思うから、
「トヨタにしよ」
っていう流れはあるかもしれない。
まあ、日産の国内シェアは低いので、大した影響はないのだろうけど。なぜなら、海外では、それこそフランスでもそこまで大きなニュースとしては取り上げられていないから。
それを日本のマスコミはね、
「世界を震撼させた逮捕劇」
とか、大げさなことを言うわけよ。
いやいや、世界は全然震撼してないし。フランスではむしろ黄色いベストの暴動のほうが話題だったみたいだし。
とにかく、マスコミの「全米が泣いた!」みたいなキャッチに騙されないように。全米が泣く映画なんてねーよ。
さて、ゴーンさんに関係なく、日産の自動車にはまったく魅力を感じないアタシとしては日産が再びどん底になってもどうってことない。
安全性を信頼していないので国産車はパスとはいえ、もし国産車で乗るんだったら、スバルだね。スバリストになるよ。
でもそのスバルも今、大変みたいだし。
と、ゴーンさんの無罪を期待しているわたしは生涯メルセデスでいくことにします。