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良質なミニマルになるためには

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結月です。

なんだか猫の抜け毛が増えてきた気がするのは、春が来たからかな。

パソコンの前にいると、猫のラッキーがずっと膝の上にいてくつろいでいる。そんな栃木ライフの中、結美堂にある着物の反物の写真を撮らなくちゃと去年からずっと思っているのにまだ撮っていない。

急な移転になって、ペンキ塗りをしたり、引越しの荷物をまとめたり、こっちに来たら保育園に送り迎えする生活になれなければならなかったり、と言い訳ばかりしていて、やろうと思えばやれるんだけど、写真を撮るのはなかなかメンドーなんだよね。ああいう作業は気分が伴わなければならないから。

さて、3月上旬に京都に行くことになり、それは愛娘シャンシャンを連れて実家に行かねばならないからで、正直、これもメンドクセーと思っている。

さらに4月には中国にもこれまたシャンシャンを連れて行かねばならないかもしれず、これまたメンドクセーと思っている。

でも、どちらにもシャンシャンに会いたいっていう人たちがいるから仕方がない。

身内関係とか、生産性に関係なく、何の利潤も生み出さないことに金をかけることに躊躇してしまうのはサラリーマンでなく、経営者的に生きてるからだろう。

しかも身内と遠出しても全然おもしろくないし、身内と会って飯食ってもこれまたおもしろくないし、そんなことよりキモノ会で日光へ行くことや結美堂山ガール部で泊りがけで山登りへ行くことのほうがときめくのが正直な吐露です。

中国のほうはついでに動画でも回して、YouTubeのネタになるかななんて思ってはいるけれど。

というわけで、今週には反物の写真を撮るぞ!と昨年からの悲願を達成するつもりで、日光の雪が解けるあたりから着物女子旅のロケハンにも行く。

また京都の友禅工房の動画も編集は終わっていて、あとはわたしがオープニングで喋るっていうのを撮らなきゃいけない。

どこで撮影しようかなんて思いながら、やっぱ結美堂テーブルがあるリビングがいいと思い、そこの蛍光灯を電球色に替えた。

白昼色だったからね。本当はシャンデリアにしたいんだけど、天井のソケットが合わない。

わたしは白い蛍光灯が大嫌いで、断然、電球色派。

だって電球のほうがロマンティックだし、美しいし、ご飯を食べておいしい。

白い蛍光灯の下ではご飯がまずいよ。だってあれはオフィスの光だから。色温度が高いからね。

ともかく、電球色になって動画撮影できるようになったから、これも反物撮影と合わせてやらなければならない。

あとは仕事じゃないけど、鯉釣りスポットを探しに行く。

いつも釣りしていた最高の場所がどういうわけか埋め立て工事をしてしまっていて、

「真岡市役所、何考えてんだよ、オラッ!」

と思ってる。

あんな場所、埋め立てて何か作る必要性なんか感じないけど、どうせ予算のためでしょ。

でもさ、あそこって鮭も昇ってくるのにいいのかな? 漁協も抗議したほうがいいんじゃない?

ということで、春になってくると鯉が動き出すから釣れるスポットを探す。

五行川サイクリングロードなるものを見つけたので、それに沿ってメーカーはイタリア、製造は台湾というハイブリッドなチャリで深刻な運動不足を解消するためにもスポット探しに全長26キロを走ろう。

鯉が釣れたら、当然、

「食う!」

ところでミニマリスト化しているわたしは食費が超絶安い人間。

まず栃木は野菜が安いし、外食もしない。

どんな食材でもとりあえず料理できる技量を持っているわたしはレシピなんて考えたことはなく、いつもあるものでひらめきとセンスでテキトーに作ってる。

そうするとそれなりのものは作れてしまい、まあおいしいんだよね。たとえ失敗して不味いのができてしまっても、自分が作ったから納得できるし、非難することもないし楽。

しかも鯉釣りができれば、餌代だけで済む。餌なんて1キロくらい入って五百円ほどで、かなりの回数使える。

それでいて鯉は50センチ前後であったりして、これを一匹料理にすればかなりゴージャスで、かつボリュームがある。しかもうまい。

日本料理にするなら味噌で煮込んで鍋にすると簡単だけれど、わたしの鯉料理は中国料理発祥で、それは陳建一の師匠である斉藤料理長の「桃花源」でよく食べたから。

「桃花源」の料理は美味しいよ。銀座にもあるけど、値段が高すぎるね。やっぱり熊本のホテルキャッスルがいい。

そしてわたしの料理は、揚子江デルタ地帯にあたる浙江省からも影響を受けていて本格派。

鯉をさばくのも楽しいし、料理ってやっぱおもしろいんだよ。だから高い金払って、人が作った料理を賞賛することより、自分で作るほうがおもしろい。

映画は観るより作るほうがおもしろいってのと同じ。

映画なんて観た映画をカッコつけて批評しても、作ってる人間には敵わないから。その楽しさにおいて。

というわけで銀座で食べたら一皿七千円はするような鯉料理が数百円で作れるミニマルぶり。

しかもその鯉は養殖ではなく野鯉で、釣ったものをシメてしまうからフレッシュ。

料理店は生簀だからね。生簀っていうのはそこで泳がせている間に痩せてしまって美味しくないよ。

思うんだけどさ、良質なミニマルになるには、しっかりとしたものを知っておくってことだと思う。

そのバックグラウンドがないと価値のないものを買ってしまったり、最悪変なものに騙されたりするしね。

価値あるものを知る経験があれば、価値のないものには手を出さなくなる。さらに実際に生活には本当に必要なものなんて数少ないことに気づく。

そしたら家の中のモノなんて自然に少なくなるし、無駄なものは買わないよ。

人付き合いにしたって、本当に仲良くいられる人だけでいいし、無駄に知り合いが多いとむしろメンドーが増えるよね。

ま、料理ができれば金がかからないし、楽しいっていうのはいいかな。

でも、鯉が釣れなかった時って、夜も眠れないくらいに悔しいんだけどね。その雪辱を果たしに次の日も釣りに行ってしまって、やっと釣れたときの喜びは爆裂だよ。

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