結月でございます。
あけおめー!
ことよろー!
と、「明けましておめでとうございます」を「あけおめ」と略し、「今年もどうぞよろしくお願いします」を「ことよろ」と言われ始めた当初は日本語的にどうなの?って気も些かした昔の話ですが、今では短くてとても楽で、面倒臭くなくてナイスだと思います。
わたしは紋切り型というものが何においても苦手で、紋切り型を見聞きするとちょっと不機嫌になる性格なので、年が明けてわざわざ、
「あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします」
と挨拶されると、
「ウザいな」
って胸の中で思っていますから、どうぞわたしには新年の挨拶はしないで、
「うぃ〜ッス」
くらいにしていただければです。
さて、年が明けてもこれといってスペシャルなこともないわたし。新居が少しずつ、着実に片付きつつあり、やっとMacBook Proも開けるようになると、パソコン画面を前にして猫が膝の上でくつろいでいるという猫密着型の有様。
「猫好き!」
と、猫好きは猫に甘えられると殊の外うれしいもので、ついでに1月6日に2歳になる愛娘にも甘えられるとこれまたうれしい。
台風のような寝相の悪さで愛娘に睡眠中にキックされてもそれが可愛く思えるMっ気が出てきて、同じくキックされて2歳児相手にマジで怒っているもう一人の親に対して、
「へへへっ。そうやって怒ってろバーカ。人から好かれるか嫌われるかは、こういうところでおおらかになれるかどうかで決まるんだっつーの」
と、内心しめしめと思っていて、愛娘には何があっても怒らず優しさを貫くわたしは愛娘からの愛され得票率を確実に高めている。
そもそも生まれて2年しか経っていない人間や猫を相手にマジになるってかなり頭の悪いことで、こういう道理がわかってるかどうかって重要よ。
と、猫も愛娘も可愛がっているわたしは今朝7時に起きると料理を始める。中国料理など3品作り、当然おせちなんて紋切り型で、かつ不味くて、さらに値段が理不尽に高いものなんて食べない。
でも、元旦だから少しだけいつもよりも気合いを入れて、ちょっと真面目に作った。
それをNHKの子供番組のお正月特番を見ながら愛娘と食べる。
そして、ドリンクは栃木県真岡市の地酒「桜川」を選んだ。
真岡とは「まおか」ではなく「もうか」と読む。
わたしは栃木の真岡市という住みやすいけど著しくダサいところにいる。ダサいなんて言ったら真岡市民に怒られそうだけど、スペック都会人のアタシとすればやっぱりダサく感じるし、事実ダサいと思うからきっと真岡の人たちだって反論はしないと思う。
しかし、わたしは栃木の魅力はそのダサさにあると認識していて、これからこのチャーミングなダサさを東京に発信していこうと思う。
ところで栃木には実はナイスな日本酒の酒蔵が数多くあり、この「桜川」もそんなに遠くないところにある。
真岡に住むことになったから郷に入らば郷に従えってことで地酒にしました。
ちなみにこの写真のキッチンはマンションのほうです。
とまあ、元旦というのはスペシャルに思えて、実際は全然スペシャルではなく、きっと多くの人が朝からお酒を飲んで寝ていたり、せいぜい初詣に行くかくらいで、スーパーも元旦から開いてるし、退屈なものです。
そんな中、ウイスキーをちびちび飲むように引越しの後片付けをして、
「ああ、今年も始まったんだ。これから一年、またメンドクセーな」
なんて思っています。
というわけで、皆さん、今年も、
「ことよろ!」