結月です。
移転の期日が迫ってきて、東京の荷物をまとめるのと栃木の家のペンキ塗りを同時進行で軽くヤバい。
軽くヤバいのは東京の荷物はなんとかギリで間に合わせ、しかしペンキ塗りが予想以上に難航していて、それはガッデム!な和室のせい。
和室そのものは大好きで、ベッドより畳の上で寝たいし、障子の間接照明もお気に入りとはいえ、砂壁が超絶面倒で、ここに塗料を塗るのはえらく手間がかかる。
なぜなら、砂壁は塗料の吸収力が強く、下地のシーラーも鯨飲なほどで、その上からの塗料も砂状な分、たくさん必要になる。
リビングの壁はあっさり塗れるというのに、砂壁はその3倍は塗料が必要。しかもさっと塗れないから時間も3倍かかる。
人生初の一戸建てはこんなにも広いものなのかとペンキ塗りを通して実感し、引越し期日までにすべての塗装を終えることは不可能という結論。
ひとまず、引越し屋さんがいないと動かせないような大きなものを置く部屋だけは塗装を完成させ、残りの和室、階段などは年末年始をかけてやることに。
さて、そんな大忙しの中、iPhoneを新しくしたらどういうわけかYahoo!から犯罪情報がお知らせで来るようになった。
東京だとどこそこの場所で痴漢が逮捕されたとか、怪しい人が歩いていたとか、そんな内容なのだけれど、昨日、栃木にいて犯罪情報が送られてきたのを見ると、あまりの内容にぶっ飛んでしまった!
それはナナナナント!
「土佐犬が逃走」
というもの!
おい!土佐犬が逃走したって、犯罪なのかよ! カルロス・ゴーンかよ!
ゴーンさんはどう考えても日産の会社の中での話で、特捜が刑事事件として逮捕するのはおかしいとずっと思ってるわたし。あれが犯罪になるニッポンだからこそ、栃木で土佐犬が逃走して犯罪情報になるってワケ!
そして、その後のお知らせを見ると、
「土佐犬は無事、見つかりました」
とあって、
「栃木って大丈夫かよ!」
と思ったよ。
正確には栃木が大丈夫っていうより、Yahoo!犯罪情報が大丈夫?ってことだけど、栃木は犯罪がなさすぎて土佐犬をカルロス・ゴーンのように悪者にして犯罪にしないとネタがないってことかな?
土佐犬ってデカいし、噛んだら危ないのかもしれないけどさ、わざわざスマホに配信する内容なのかな?
さて、そんな栃木のわたしが住む場所はのどかそのもので、夜は静かだし、ついでも昼も静か。住宅地なのに人が全然歩いてないし…
経済活動のバイタリティみたいなものが一切ないから、わたしはここで何を熱量にすればいいのか迷ってしまうのだけれど、まあそれは住んでから考えることにする。
しかし、住むには最高の場所だと思う。
田舎のくせに必要なものばすぐに手に入る。
スーパーは競合がすごそうなくらい大型がたくさんあり、ホームセンターもあれば、サイゼリアもある。
わたしは行かないけどスタバもあってユニクロもあり、ABCマートまである。
なぜ、こんなところに出店したのかさっぱりわからないのは、昼間に行っても客がいないから。それなのにどうして潰れないのだろう? 近所にしまむらもあって、店もでかいのに客はいない。
とにかく、不思議なことがたくさんあって、どういう収益構造になっているのか興味がある。
東京と違っていいところは、空が広く、星が見えること。
天の川までは見えないとはいえ、ある程度の星座は見える。
さらに国道294号線を走ると、
「おおっ!日光連山が見える!男体山に雪が積もってるし!」
と、結美堂山ガール部が目指す山々がだだっ広い平野の遠く先に見えるのは感動的。
とまあ、土佐犬が逃げたことが犯罪情報になる栃木でこれからどうやって生きていくのか、都会人のわたしは些か戸惑っているのです。