結月でございます。
どういうわけか栃木が好きなわたしは、どうして栃木が好きなのか時折、尋ねられるのですが、
「好きに理由なんてない」
って答えてます。
だって、好きってフィーリングだからその原因なんて頭で考えることないんだから、好きの理由を尋ねるって愚問なんですよね。
人を好きになるときだって、理由を考えてから好きになることはなく、好きだから好き、いつの間にか好きになってた、とかそんなものですから。
まあ、そう言ってしまうと元も子もないので、答えにならないかもしれないけど、栃木という土地がなんだか居心地がいいってことでしょうか。
とある時、栃木のことを栃木出身の結月サロンメンバーと話していると、「しもつかれ」という郷土料理があることを教えてもらった。
早速食べてみたいと思い、週に一度は栃木にいるわたしは別邸の近くにあるバカでかいほど巨大な行きつけのイオンに行ってみたら、
「あれ、売ってないし…」
そして、さらにその近くにあるスーパーに行ってもやっぱりない。
ネットの情報だと、栃木のスーパーには売ってあるとあったのに、都合、3軒のスーパーをはしごして見つけることができなかった。
じゃあ、なんでもあるAmazonにあるかなと思ったら、Amazonにもないという希少ぶり。
そうわけで、しもつかれはまだ口にしたことがないわたし。
それがどんなものかというと、ネットで調べると、
「鮭の頭や大根、大豆などを刻んで酒粕で煮込んだ料理」
ということらしい。
しかしながら、好き嫌いが分かれるものとある。
鮒寿司をはじめ、好き嫌いが分けれるものは、総じて好きなほうに位置づくわたしだし、そのレシピからしておそらく「しもつかれ」は嫌いじゃないと思う。日本酒にぴったりだと思うし、料理にアレンジできそうな気がする。
ところがいろいろ調べてみると、しもつかれは、
「栃木県民でも、あんなもん食わん」
というやないか!
いやいや、食べている人はいるだろうけど、おそらくは東京都民がわざわざ東京タワーに登らないのと同じく、京都出身者が生八ツ橋なんか買って食わんのと同じなのだろう。
さらに言えば、わたしは栃木テレビ、すなわち「とちテレ」を誰よりも愛しているのに、これまた栃木県民の多くはとちテレなんか見ないというやないか!
「ガッデム!この罰当たりもん!」
アタシなんか栃木に週一しか行けなくて、でも栃木に着いたら1歳9ヶ月の愛娘を抱っこする前にテレビのとちテレをつけるという徹底ぶりなのに、栃木に住んでてとちテレを見ないなんて、ゼッテーあり得ねー!
だってさ、とちテレは東京では映んないんだから。
わたしには壮大な夢があって、それはとちテレの番組に出演すること。今、アタシが狙ってるのは、
① 「うたの王様」の審査員
②「満喫!とちぎ日和」の案内人
③「結美のひととき」にゲスト出演
番組としては「LOVEGOLF」も好きだけど、こればかりはわたしがゴルフをやらないから諦めてる。
しかし、いくらわたしがとちテレを愛していて、番組に一度でいいから出てみたいと思っていても、
「今日のおくやみ」
に名を連ねることだけは避けたい。
さて、しもつかれに話を戻すと、栃木県民もそれほど食べないのは、今、美味しいものに溢れた時代だから、古びた郷土料理なんてわざわざ食べないってことなのだろう。
しかし、東京都民で京都出身の上方の人間のわたしとしては、全国都道府県の中でも抜きん出てドマイナーと言われている栃木には新鮮な思いがあって、しもつかれってものを食べてみたい。
いつぞや、「しもつかれ」を手に入れた暁には、それに合わせる日本酒も決めてある。
それは栃木の地酒「桜川」。
もしくは、これ!「日光誉」!
ところでまたしても愛するとちテレに話を戻すと、とちテレというのは根本的に大きなミステイクをしているテレビ局だと思う。
それは栃木県民のほとんどはとちテレを見ないというのに、とちテレは栃木県内のホテルやゴルフ場をロケ地に選んだり、コマーシャルをしているという点。
栃木で生活している地元の人間がだね、日光や那須塩原なんか行くわけねーじゃん! そういうところに行きたい!って思うのは、アタシみたいに部外者であって、そういう情報は栃木を知らない人に向けて発しないと意味ないっつーの! それでいて東京で見れないってどういうことなんだよ!
とは言え、わたしはそんなとちテレの「ズレた」ところが大好きで、とちテレは永遠にあのままで、ずっととちテレのままでいて欲しい。
ちなみによく町おこしみたいに地元の人間がどうにかして観光客を呼ぼうとか、地元の魅力を知ってもらうとか企画をするけど、こういうのはね、地元の人間がやっても駄目なんです。
わたしみたいに部外者で、でもその土地が好きで、その土地のことを知ることに新鮮な喜びがあって、そして客観的な視点でその土地を見られるひとでないと無理です。
だから、地元の人が盛り上げようとするものって、成功することはほとんどないです。どうしても地元を主観的に見てしまうからね。
そういうわけで主観的すぎるとちテレを栃木に住んでる人が見ないっていうのは理に適っているんだけどね。
栃木の魅力を情報発信できるのは、このニッポンにはわたししかいない!って自惚れてます。
だって、栃木って、2017年度の都道府県魅力度ランキングでナナナナント!43位だからね! しかも前年なんか46位だよ!
この全国からのシカトぶりはすごい。でも、アタシは注目してる。
と、シカトされすぎているから、多分わたしくらいしかいないんだろうなって思うわけなんですよ…