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着物の着物選びのポイントは“美しさ”

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結月でございます。

最近、結美堂で着物を誂えたいというひとが立て続けに何人かいたので、着物の選び方のことをお話したんですよね。

着物って言っても、それは「着る、物」だからいろいろな種類があります。大まかなことは以前の記事をぜひ参照してください。 

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 結美堂は基本的に京都の着物しか扱っていないんですね。それはなぜかと言うと、わたしは京友禅の着物に美しさを感じているからなのです。

京友禅の絵画的なもの、いえ、京友禅ははっきりと絵画ですが、職人が裾模様などを描いたものを身にまとうってすごくないですか!?

鑑賞的な意味合いだけでなく、それを女のひとの体に着付けて立体的になり、さらに着物だけだったものが女性美となって生命体になるのが好きなんですよ。そう言う美しさがね。

というわけで、わたしが皆様の着物をコーディネートする時の基準、それは「美しさ」です。これしか考えてないです。

美しさを裏付けるものは「品質」であり、品質が悪いものは美しくはなりません。いくら表面だけ綺麗に見せようとも、品質が良くないと「奥行き」が出ないので、美しくはならないのです。

例えば、インクジェットプリントの着物は、表面だけプリントしたものですから、パッと見たところでは綺麗と思うかもしれませんが、当然ながら色に深みがなく、美しくありません。

しかしながら、どんな着物でも着て楽しむというのもありますから、インクジェットでもいいというなら、それでもいいです。わたし自身が美しさを観点に考えているだけなので、たくさんある価値観のたった一つでしかないので。

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上質な品物は、上質な喜びを提供する

年を追うごとに安っぽい着物が多くなってきたなって思います。産地に力がなくなってきたからでしょうが、上質な着物は作るのにも手間はかかるし、コストもかかる。でも、作り手からすれば、そうした着物こそ作り甲斐があるのですが、需要が少なくなると、どうしてそういうものから消えていきます。

しかし、本当は上質なものの方が安物よりひとに喜びを提供するものです。安いものは一時的にお財布のたダメージが少なかったという喜びはもたらすかもしれませんが、結局、安いものは安いだけのクオリティしかないので、それを得た喜びはあまりないものです。

ところがいい品物は、それを作るまでに最高の技術、美しさへの渇望、どうせ作るならいいものを作りたいという職人たちの気持ちが入っていて、生地のグレードから、友禅の図案、その色彩などどれを取っても見事なもので、風格が違います。

そんな着物を着たときは、自分が信じられないようなほど美しく、そして特別になるもので、だから上質な品物は、上質な喜びを提供するのです。

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美しさって、何?

美しさに価値を置くには、美しさの目利きでなければなりません。でも、目利きになるには、多くの時間と経験が必要です。

そして、その美しさとは何か?と訊かれても、これは感性的なものなので答えることはできません。それなのに美しさは確かに存在するんですよね。

審美眼を磨き上げて、本物の美しさ、嘘っぱちでない、浅はかでないものを見抜いて行く。わたしは着物にそこを大事にしています。

とは言え、美しさにも様々ですから、わたしが思う美しさを追求するしかないんですよね。それを研ぎ澄まして、美しさの目利きの品質を上げていくというわけです。

そうやって選ばれた美しい着物で、それを着るひとがさらに美しくなる。これ、本当にすばらしいことです。

美しさの相談を受けることが嬉しい

着物のコーディネートの相談をされるのが、わたしとしては嬉しい時間です。それはそのひとにとっての美しさを開発できるから。

特に京友禅の着物は、女性を美しくするために存在するようなもの。そんなアイテムを組み合わせながら、ひとが美しくなるプロセス、そしてその仕上がりを見るのはわたしの喜びです。

ともかく、そういうスタンスで結美堂はやっていますから、着物選びのポイントは美しさにあることを共感してくださる方は、ぜひお越しください。

 

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