結月美妃.com

結美堂の結月美妃公式ブログ

【スポンサーリンク】

粉飾決算よりも品質の詐欺が問題 〜成人式の振袖トラブル〜

【スポンサーリンク】

結月でございます。

今年の成人の日で話題になった「はれのひ」の振袖トラブル。社長が粉飾決算での詐欺容疑で逮捕されたようです。

確かに粉飾決算なのでしょうが、問題はこうした振袖のレンタルや販売をしている業者が扱う振袖の品質と値段がおかしいというところなのです。

今の振袖は品質が本当にひどくて、振袖と言えないようなものが高額で貸し出されたり、販売されています。

わたしはそこに詐欺的なものを感じるのですが、世間ではあまりそこは取り上げられません。

それは今の消費者が振袖、つまり着物の品質にどうしても知識がないから仕方ありません。それくらい着物は生活と離れたものということなので。

でも成人式などのニーズの中で、現実は、この振袖にその値段はあり得ない!というくらいのプライスがついています。

根本的にそうした品物を高額で販売するという体質があるからこその事件だと思うし、これはたまたま「はれのひ」が表に出ただけで、同じような業者はたくさんあります。

このことは動画のほうでもお話しました。


今の振袖はひどい!というお話

この事件は、粉飾決算というより、それ以前の根本的なところを理解しておかなければなりません。

とにかく、本当に今の振袖はひどいので、ご購入される方は、しっかりとそのことを知っておいてほしいんですよね。

とてもじゃないけどお金を払う価値のないという品物があふれていますから。生地があり得ないほど薄く、そして裏地が透けてしまうほど薄くて、しかも染めではなくインクジェットプリントで印刷されただけのものなどがたくさん流通しています。

振袖のレンタル業者が実は着物にまったく詳しくないということが大きな問題なのかもしれません。

貸すほうが着物の染めのこと、西陣織のことなどそういった専門的な知識がないので、着物問屋から安いものを仕入れて貸し出します。

レンタル業はいかに貸し出しの着物のコストを下げるかなので、そういうニーズに応えるために京都の呉服問屋も驚くほど安物の着物を量産しているという実態があるのです。

着物に知識があれば、あれを着物と呼ぶか、あれを振袖を呼ぶかというところで気がつくはずです。しかし、それをお構いなしでレンタルするというのは、貸すほうも知らないし、知らないから儲かればいいのでコストを下げろという話になってしまう。

実際にはちゃんとした振袖を新品で買って誂えるのとそれほど大差のない値段でレンタルされているのです。

こうしたことを消費者の皆さんにも知っておいてほしいのです。

 

【スポンサーリンク】