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【池の水ぜんぶ抜く】とちのきファミリーランド!

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結月でございます。

昨日、まもなく3歳になる愛娘を保育園に迎えに行くと、

「明日は午前保育ですが、どうしますか?」

と、先生に訊かれる。

マジ!? 知らなかった…

「じゃあ、休みで…」

と、ぐったりうなだれる。

午前保育の日は休みにしている。というのは朝行ってもすぐに迎えに行かねばならず、わざわざクルマで2時間後に行くのは手間だから。

どうやら終業式だかららしい。ということは土日含めて3連休ということで、ため息が出る。

2歳児と終日いることはなかなかタフで、まずもって自分のことはできない。出かければ制御のきかない相手に翻弄され続け、かつ事故がないように最大限に神経を使う。

といっても仕方がないので、

「明日はどこに遊びに行きたい?」

と、2歳児に尋ねると、

「メリーゴーランド!」

と言うので、今日はとちのきファミリーランドへ。

ここは栃木県が運営している遊園地で入場料は無料で乗り物代が有料。うちからクルマで30分ほどなので行きやすい。

天気は快晴。

冬の晴れた日の栃木県は大変気持ちがいい。クルマで向かう先には日光連山が見えて、男体山には雪が積もっている。その向こうに雪山があるのは日光白根山。

さて、平日のとちのきファミリーランドは予測通りガラガラ。わたしたちを含めて5組くらいしかいない。

だからアトラクションもほぼ停止していて、客が来たら動かすという具合。

メリーゴーランドから定番の観覧車などいろいろ乗る。

しかし、平日がこんなガラガラなら、営業は土日祝日だけでいいのではとも思う。

アトラクションの内容的には大人が来るものでないからね。

そんなガラガラの風景にスタッフはすべて定年退職した高齢の爺様ばかりで、余計に寂れた感じに見える。

少子化で子供は根本的に少ないし、その分高齢者が多くて平日は客の子供よりスタッフの爺様のほうが多いんだからさ。

ああ、これが日本の姿か。

人口比率的にどうやったって景気は良くならないって感じがしみじみ。

活気がない中でメリーゴーランドや観覧車を貸切っていうのは複雑な気分だったよ。

で、そんなとちのきファミリーランドには池があるけど、すっかり水が抜き取られている。

これはテレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く大作戦」で水を抜いたらしい。今月の22日にとちのきファミリーランドが出るよ。

ここの池は水が抹茶みたいな色で汚く、その中を無数の鯉が泳いでいた。

あまりにドロドロだから、ボートに乗ろうとも思わなかったほど。それを清掃するにもこのテレビ企画はよかったに違いない。

やっぱああいう池はポンプを設置して水流を作っておかないと汚れに汚れまくる。

ところで池の水をぜんぶ抜くっていうのはね、テレビで見るよりオススメしたい本がある。

それは橘外男のミステリー。

橘外男は大昔の日本の作家だけど、今ではほとんど知られてない。ところが読むとすごいんだな、これが。

その中で『私は呪われている』という本が出ているから読んでみてほしい。

私は呪われている (ミステリ珍本全集06)

私は呪われている (ミステリ珍本全集06)

  • 作者:橘 外男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2014/12/26
  • メディア: 単行本
 

この本の中に『人を呼ぶ湖』という傑作がある。これは耽美主義なわたしにとっては最高にシビれる作品。

内容は読んでほしいから言わないけど、テレ東の池の水を抜くみたいなスケールでなく、スイスのレマン湖みたいな湖の水を全部抜いちゃう。それは大富豪が抜くんだけど、抜いたらそこから腐敗してない生き人形みたいな美女の屍がたくさん出てくるというもの。

そのほかの作品もたまんないよ。橘外男って、天才肌なんだろうなぁ。

池の水を全部抜いたら何があるかっていうリアリズムもおもしろいけど、わたしは橘外男の世界みたいにイマジネーションのほうが好きだね。

リアリズムって飽きるから。見たことがないものにときめけるのはそんなにたくさんの回数は無理。

ところがイマジネーションは無限の空間だからおもしろいんだよね。

なんて言いながらも、愛するとちのきファミリーランドだから池の水を抜く番組は見ることにするよ。

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