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オープンイノベーションが通じないんだよね、日本は。

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結月でございます。

先日、キモノ会で駒込の六義園の近くにあるイタリアンの店に行った。個人店ではなく、大きな興行施設の中にあるといった具合で、座席数もそれなりにある。

ピザ好きなわたしは当然、ピザを食べたんだけど、なかなか美味しいピザなわけ。まあまあ満足できるし、いいんじゃねって感じなんだけど、とりわけ感動はない。

キモノ会だからピザに感動しなくていいんだけど、東京でピザ食べると基本的にどこでも美味しいよ。水準が高止まりしていて、ハズレがない。

ピザって簡単なものだし、チーズそのものが美味しいからまずいピザっていうほうが難しいかもしれない。

ともかく、だいたい美味しいよね、ピザは。

で、東京の食のレベルはそうやって高いのだけれど、どこも同じって気がする。つまり、飲食店のフォーマットができあがっていて、こうやったら美味しいものができて、こうやったら店の雰囲気は良くなってっていう具合で個性はない。

美味しさのレベルは高いけど、個性的でないって店が多くて、反面、個性を出そうと変な演出がキモいみたいな店もある。

食というのは文字通り食べることがメインだから演出はいらないとも考えられるけれど、ただ食べるだけならもう満たされているという贅沢な状況でもあるわけよ。

このバランスシートはとても難しい。

ともかく言えるのは、単独なもの、専門店的なものっていうのが通用しなくなってること。

だって、単独ですでに高い水準まで達してしまっていて、さらにそのレシピや店づくりがネットで誰でも知ることができ、良質な状態でコモディティ化してるから。

自動車だってエンジンがあってハンドルがあってタイヤがあるっていう自動車のレベルとしてはもうこれ以上もないいい水準にきていて、エンジン開発が燃費のためだったり、電動をどう混ぜるかとかそんな話になっている。

さらには自動車単体だけではもう発展がなく、Googleなどネット企業との開発で、自動車が運転して移動するだけのものという位置付けでなくなっている。

そんな時代だけれど、飲食に関して言えば、わたしが現在いる栃木なんか時代が止まっている感じがして、令和の今でも昭和のときからそのまんまなんて店が結構ある。

逆にそういう店のほうが東京視点的にはレアでおもしろいんだけど、調理のレベルが低かったりするし、おもしろいけどわざわざ行こうという気にはならないのはその昭和的風景が演出でなく、自然にそうなっただけだからだと思う。

とは言え、栃木の那珂川で「やな漁」をやりながら新鮮な鮎をアウトドアで食べるっていうのは、なかなかおもしろかったりする。

テーブルも昭和のままのビニール製のクソ汚いクロスだったりするし、トイレは水洗じゃなくボットン式だし、飲食する場としてはかなり雑なんだけど、那珂川の流れの音を聞きながらビール飲んで鮎食べるっていうのは楽しかったりする。

おそらくそれはその屋外の飲食がレジャーになっているからで、単に食べているだけじゃないからだろう。

食べながら自然を楽しんでるし、家族づれは川遊びをしたり、仕掛けられた「やな」で鮎を捕まえようとびしょ濡れになっている子供たちもいる。

要は今は情報がいくらでも手に入る時代だから、単独のものを極めようとすることが容易くなってる。

昔だったら専門店ならではの知識を売りにして商売ができたけれど、今はそういう情報がネットに溢れていて希少価値がなくなっている。

だから、ネットが普及する以前の専門店ならではで良心的っていうのは廃れてしまって、さらにその先にあるものを提供できないとやっていけない時代になってる。

わたしがささやかにキモノ会を続けているのも、単にキモノだけならつまらないからで、キモノを着る先にあるものを提供したいと思ってるから。

そこにクラシック音楽のコンサートを企画して、キモノで参加できるようにしたりと、まあ単独のものから自らリンクを広げるってことをやっている。

ネットというのは横への繋がりであるから、異業種と関わりを広げることができる。つまり、スーパーマーケット、いえ、それ以上のショッピングモールみたいなもの。

スーパーがない時代は、野菜は専門店の八百屋で買い、今度は魚を魚屋で買い、次は肉を肉屋で買い、調味料は乾物屋で買っていた。

しかし、それらはスーパーの出現で淘汰され、今度はショッピングモールでスーパーが淘汰されている。

異業種を横への繋がりでどんどん拡大させて、楽しみを増やしているわけだから。

そこがネット時代のおもしろさであるから、横への繋がりを増やせば増やすほど賑やかになる。

それはオープンイノベーションと言われるようなものだけれど、どうも日本はそれが苦手で、縦社会すぎて横と繋がろうとしない。

それぞれが単独であることにプライドがありすぎるし、情報もあまりにもクローズド。

だから、オープンイノベーション的な話で進めようとすると、なんか理解してもらえなかったり、非協力的になったりする。

こればかりはウンザリしてしまうほどだけれど、国民性なのだろうか。

中国が急速な発展を成し遂げたのは、それは彼らの性格が基本的に横つながりのオープンイノベーション思考だからだと思う。

何かアイデアを話すとすぐに反応して、その友人であったりに電話して紹介してくれる。そして、彼らがオープンイノベーション的だから、誰に会っても専門はあれども、それ以外のことにも興味を持っているから第二の専門を持っていたり、自分が異業種と関わることを恐れない。

そんな性格だから、日本では絶対に生まれないような商品が開発されるのだろう。

さて、どうしてそんな話をしたかというと、わたしはこの栃木でオープンイノベーションの発想でイベントをやったらおもしろいことができると思っているからで、なぜなら栃木にはニッチでおもしろいものがたくさんあるから。

それはもちろん地元の人はそれを認知していなくて、わたしの東京目線なのだけれど、個別のアイデアをリンクさせて、なんだかわかんないけど楽しい!っていうイベントができると思う。

「なんだかわかんないけど」っていうのがミソで、特定できないなんかよくわかんないものがいいんだよね。

つまり、音楽祭的なものでないってこと。

音楽祭とかもう時代遅れで、音楽単独じゃ、客は集まらないよ。

コアなものを一つに絞らずに、それ独自でおもしろいものをいくつも集めて集合体にする。

ただし、コンセプトはある程度絞らなければならない。こういう思いを持っている人が喜ぶとか、それはあったほうがいい。

しかし、それも極端に絞りすぎない方がよく、具体と抽象の間くらいがいい。なんとなく共通してるよねっていう緩さ。

そんなことをぼちぼちと考えてるんだけど、やるとなったら日本的縦社会と閉鎖性で面倒だなとは思ってる。ほんと、頭が古くて、ケチなのが多いからなぁ。

だから、融通の利くくらいの小さな規模から始めて、少しずつ大きくしようかなとね、思ってますよ。

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