結月でございます。
煽り運転で逮捕された話題の男女って、あれ、「ボニーとクライド」だと思うんだよね。
ボニーとクライドっていうのは1930年代のアメリカで銀行強盗や殺人を繰り返していた男女。
映画『俺たちに明日はない』のふたりだよ。
映画はアメリカンニューシネマっていうジャンルに入る名作で、若い頃のジーン・ハックマンが出てる。
ラストにボニーとクライドはクルマに乗ったまま、待ち伏せしていた警官たちに機関銃で蜂の巣にされて終わるのだけれど、これは事実をそのまま映画にしたわけ。
映画となるとこのふたりはかっこいいとは言え、当時はもちろんマジでウザいふたりだっただろうし、多くの人が射殺されることを望んでいたと思う。
今回、煽り運転で捕まったふたり。その逮捕の瞬間をネットで見て、こういう男女の変な絆って、ボニーとクライドと同じだなと思った。
ああいうちょっとメンヘラが入って、アイデンティティが乏しい女って、ああいうヤバい男に惹かれちゃうことが多い。ヤクザやチンピラ、愚連隊のスケなんかみんなそうだよ。
危険であるほどそこに同調しちゃうんだな。
江原啓之さんがどこかでそれも波長の法則だみたいなことを言ってたけど、そうだなと思う。
ああいう男に出会うのも、そういう女だからってことで。
50過ぎて結婚願望があり、出会い系アプリで男を探すんだから、何とももう呆れちゃって絶望的な気分になる。
しかし、どうせやるなら煽り運転や飲食店でのクレーマーとかでなく、ボニーとクライドのように銀行強盗をバンバンやったらちょっとは英雄になれた。そこまでやったらそれにシビれちゃう人も出てくるし、やっぱ最期は機関銃で滅多打ちにされるべき。そうなると映画化されるから。
でも、煽り運転じゃ、敵を増やすだけで誰も支持してくれない。ただ迷惑なバカっていう扱いでさ。
まあ、兎にも角にも、特に男女っていうのはね、引き合う同士のレベルっていうのは本当で、結婚詐欺に騙される女は、自分がその程度だってことだしね。
彼氏ができないっていつまでも言ってる女は、それはあんたに魅力がないからだよ。
自分の亭主を愚痴るのも、それはあんただって亭主と同じレベルだって。
人間関係に玉の輿ってないから。人間は階層に分かれていて、その階層の中で付き合うもの。
だから、相手にされたいのに相手にされないっていうのは、自分が相手の層に入っていないのであり、相手にされたきゃ、自分をその層にまで行けるよう切磋琢磨するしかないの。
そういう努力を怠って、出会い系アプリで手軽にいい人見つけようとか思うから騙される。
ちなみにここでいう人間の階層って、金を持ってるか持ってないかとかじゃないから。まあ、それもなくはないけど、もっと人間性とか、社会的な実力とかそういうこと。一つには特定できないけどね。
ところで煽り運転って、きっと昔はもっとひどかったんだろうなぁ。
今は随分、運転マナーも良くなってんじゃないかなと思うのは、運転に限らず、日本人のマナーが全体的に良くなってるからね。
佐藤愛子のエッセイなど読むと、大昔は映画館に行けば女は痴漢されて当然のようだったし、わたしも子供の頃は、映画館でタバコ吸ってる風景を覚えているよ。
小学校の通学路は犬の糞がたくさん転がっていたし、空き缶も普通に捨てられていて、子供達はそれを蹴飛ばして下校していた。
ゴミ捨て場とかひどかったよね。分別っていう概念がなかったし、好きな時に好きなように捨てててから、まあゴミ捨て場は汚かった。今は分別されているし、回収日もみんな守っているからきれいだよ。
公衆トイレなんか、恐怖なくらい汚かった。今は清掃もまめにやるようになって極端に困るってことはないよね。
まあ、マナーが良すぎて、逆にみんな気を遣いすぎて気持ち悪いってところはあるけど、これだけ煽り運転が話題になるっていうのはマナーが良くなっている証拠。
これからは自動運転が次第に普及して、将来は煽り運転そのものがなくなるだろうね。
世の中はどんどん良くなってる。
それは今時、ピストルをぶっ放って銀行強盗する馬鹿なんていないことを見てもわかる。
やっぱ今じゃ、ボニーとクライドはヒーローになれないね。
