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政治だってバランス感覚があるのが強い。

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結月でございます。

わたしは右利き。お箸だって鉛筆だって右で持っている。

でも、鉛筆で字を書くなんてことは宅配便を受け取るサインのときくらいしかしなくなって久しく、字を書く、というより字を打つという意味では両手でキーボードを使っている。

バイオリンは左手で弦を押さえ、右手で弓を持つ。

動き自体の細かさでは無論、左手であるけれど、バイオリン奏法にとっては左手よりも右手が大事で、それは音を生み出している根本だからだろう。

とはいえ、細かさではバイオリンで左手を使っているわけだけれど。

それ以外ではやはり左手は不器用で、動きは鈍い気がする。細かい作業としてはキーボードを打つ、そしてバイオリンを弾く以外はそんなに左手は活躍していない。

さて、うちの2歳児は左利きなのである。

親は右利きなのに、何も教えちゃいないうちから勝手に左手で箸を持つようになっていて、それを否定していないから左利きになっている。そして色鉛筆を持つのも左。

とにかく教えていないのにそうなっているから、右利き、左利きというのはそれぞれの人の生まれ持ったものかもしれない。もっと言えば、脳の構造がそうさせているのかもと思う。

わたしは自分にないものを持っている人が大好きだから、愛娘が左利きというのはちょっとうれしい。

とは言え、お箸もちょっと上手に使えるようになった2歳児を見て、

「わたしができないことをやっているのにちょっと悔しい!」

と、2歳児相手に対抗意識が芽生えてきた。

そこで左手で箸を持ってご飯を食べてみると、これがどうもうまくいかない。しまいにイライラしてくる。

その隣で、まだ不器用とはいえ、2歳児は左手でご飯を食べている。

「生まれて2歳半の子のほうがうめーじゃん!」

と、さらなる負けず嫌いなスピリットがこみ上げてきて、愛娘が保育園に行っている間の食事は左手で鍛錬する。

そんなことをしているうちに感じてきたのは、今まで左手を持て余していたんだということ。

左手が未使用のままのような感覚が出てきて、それがアンバランスな不自然さに思えてきた。今まであまりにも右に頼りすぎていて、右が疲弊している。

あまり肩がこることは今はないのだけれど、何かの拍子に肩こりがあると総じて右にくる。これはおそらく右に傾きすぎて負荷がかかっているからではないか。

そう言えば、自動車のドアを開けるときも右手を使っている。

そのことに気づくと、左手で箸を持ち、悪戦苦闘するのがむしろ心地よくなってきた。バランスが取れ始めているという感覚。

脳みそは右と左に分かれていて、それが交差し、右手を使うときは左脳、左手を使うときは右脳というじゃないか。

しかし思うにバイオリンを弾いていてよかった。それがなければ完全に右手しか使わない人間だっただろうから。ということは左脳負担だけになっていたということか。

しかもバイオリンは左手の使い方が正確でないと音程がグチャグチャになる。そこがピアノと違うところで、ピアノはバイオリン以上に指を使っていても音程は鍵盤さえ叩けば合う。

ところがバイオリンはちょっと指がズレただけで音程がズレてしまい、弦の上に定められたポイントを外さぬようにきっちりと押さえなければならない。

その押さえる動作と耳から取り入れる音程情報を合致させるわけで、バイオリンは脳トレーニングには最適にも思える。

さて、政治的意見に関係なく、右にも左にもどちらかに偏りすぎているのは良くない。

わたしは選挙に行かない人間で、先日、選挙があったこともネットで投票結果が出た翌日に知ったくらいで、それくらい興味がない。

結果としては与党が勝ったということらしいけれど、自民党がどうして倒れないのか、どうして強いのかはね、自民党が両利きの政党だから。

だって、自民党ってやってることはリベラルじゃん。保守に見えて、実はリベラル政党。それでいながら防衛費には金を使ったりする。

そこが強さなんだよ。

つまり、両翼から程よく得票が得られるから。

例えば、共産党となると防衛費はかけたほうがいいと思っている人からは支持されないよね。左側の一方からの支持だけだから、得票率は低い。

事実、リベラルを自称している人たちの言い分って、言いたいことはわかるけど、大きな経済原則から見ると無理筋な「願い」が多いわけよ。それは両翼を見ないで世界観が狭いってこと。

例えば、最低賃金1500円とか、現実的に無理だし、それを推し進めたら企業倒産が増えて、今よりも経済は悪くなる。だって、それは経営者からの視点が欠落していて、労働者視点の願いでしかないから。

ところが自民党って、経営者からの支持も多い一方で保育園を無償化したりリベラルなこともやる。

今の政権が最高だとは思わないけど、まあまあバランス感覚が良くてうまくやってる。そういう幅の広さが安定した得票の理由だよ。

だから、わたしは政権を支持まではしちゃいないけど、現実的に見て、まあ理解はできるわけ。

選挙に行かないのは、そもそも政治に興味がないし、今の状態で自分のやりたいことができなくなるわけでもなし、まあ、今のままでいいんじゃね?としか思ってないから。

左側の人は政権に過剰反応しているところがあって悲観しすぎ。現実はそこまで悪くはないよ。

悪くはないけど衰退はしてる。

それは政治的な問題もあるけれど、それだけじゃない。日本人の根本的なことと時代感覚のズレとか複合している。

現段階の選挙システムや現状を考えたら、与党はずっと与党であり続けるだろうなって思う。

左に偏っている人の望む社会が全ての人のためかというとそうではない。左の視野しかない人のとっては最高かもしれないけど、世界は多面的だから。

そんな多面的な中で自民党は広く、中途半端なところでまあまあ上手にまとめている。

そこが強さの秘訣なんじゃないかな。

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