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教育って嫌われたら駄目なのよね。

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結月でございます。

今日は保育園から愛娘が熱が出てるので迎えにきてほしいと電話があり、午後に愛車を走らせる。

熱が38度以上あったので、抱っこするとまるで湯たんぽを抱いているよう。ぐったりとしていたが、家に戻り解熱剤を飲ませると元気になった。

しかし、それも薬の効果のせいか、夜になるとまた38度以上になった。

さて、そんな愛娘に勉強を教えたり、社会や生活のことを教えなければならないけれど、それらは教育であって、躾であってはいけない、と思う。

躾というのは何となく嫌な言葉で、まるで動物相手のようにも感じるし、親による上から目線で嫌らしい上に、ステレオタイプなものに無理やり箱詰めするようなニュアンスもある。そういう無理強いがあるから、躾という名の虐待はたくさんある。

思うに子供の教育とは嫌われるとおしまいで、いかに嫌われずに導いていくかがテクニック。

頭ごなしにやるのはたやすいけれど、それをやると嫌われてしまって、言うことを余計に聞いてくれなくなる。

甘やかすのではなく、嫌われることはしないで、相手の心情を推測しながら水先案内人のように導いていく。

学校でも嫌いな先生の科目は勉強したいと思わない。でも好きな先生だと、授業を受けるのが楽しくなる。

結局、教育なんて話を聞いてもらえるかであり、話を聞いていれば学力なんて上がるもので、学力が上がらないのは話をちゃんと聞いてもらえないからだろう。

と同時に、話を聞く性格、というか能力が必要になる。

いくら好きな先生でもその話を聞けないのであればどうにもならない。落ち着きがないとか、集中力がないとか、いつも上の空では困る。

こればかりは子供の頃にしっかりと身につけておかねばならず、大人になって改善されるものではない。

さて、「嫌われる勇気」というベストセラーもあって、確かにその通りであるけれど、物事というのは嫌われないほうがスムーズにいくもの。

その代わり、嫌われない人間はキャラが弱いことが多く、逆に非凡な人間は好かれることと嫌われることが両極端であり、徹底的に好きな人と徹底的に嫌いな人が二分する。

現実には社会で自分がどういうスタンスで生きていくかなので、どちらのキャラが最善とは言えないけれど、教育においては嫌われないほうがいい。なぜなら、嫌われると成果が出ないから。

そして、親子関係も嫌われないほうがいい。

親として子供から嫌われるのは失うものが多すぎる。老後の世話など下世話な話ではないけれど、嫌われることによる余計な手間や面倒を考えても要領が悪い。

友達ならそんな頻繁に会わないし、会社の同僚の場合も衣食住はともにしていないし、嫌なら会社を辞めればその関係は断てる。

ところが血縁というのはそう簡単ではなく、たとえ会わないにしても縁は切れにくい。

そんな相手から嫌われると何となく気分が悪い状態が続くし、物事はうまくいかない。

なんて思うのはわたしは自分の親を見てのことであって、親からは確かにいろんな恩恵を受けて感謝するところはあるにせよ、いくらそうであってもそれを台無しにすることをやっちまうともうおしまいなのである。

わたしは自分の親を見て、とても損をしていると思う。嫌われることによって失うものがたくさんあるのではないか。

おそらく、その損失を親は理解していないのだろう。理解していれば、もっと利口になれるはずだから。

しかし、そういうことは世間では珍しくない。

他人の家庭を見ても、子から嫌われることばかりやって面倒ばかりな親はいる。そして、嫌われていることをやっている自覚がないのも同様なのである。

人間は自分が嫌われていることをやっているとなかなかわからないもので、むしろ自分が正しいと思っているケースが多い。自分という世界から外に出ることができないから、自分目線でしか他者を見ることができない。

こういう話になると、哲学の認識論になってくるけれど、どうにもこうにも自分のことが一番わかっていない。

それを理解するにはまず固定観念から自分を解き放つ必要があるが、それができる人はとても少ない。思いの外、人間は自分の観念を疑わないものだから。

しかし、それをパーフェクトにできる人などこの世にはいない。その理解の度合いに差がある程度で、誰だって誰かに嫌われることを何かやっている。

ただし、教育の面では嫌われると成果が出ないという点において避けたほうがいい。大人相手なら少々強引でも通じるものも子供はそうはいかない。

そんなことを考えながら、毎日2歳半の女の子と過ごしている。

今のところはうまくやれていると思う。

とは言え、それは波乗りをするようなもので、ちょっと油断すると転覆するし、次にどんな波が来るかもわからない。

そんなヒヤヒヤを楽しんではいる。

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