なぜか電車で威張る高齢者

結月です。

今日、日比谷線に乗っていると、アタシの前にヨボヨボのジジイが来た。それはアタシがドアの脇に立っていて、そこには座席の鉄ポールがあるからで、それに掴まりたかったわけだよね。

高齢者にありがちな症状、両手が常にプルプル震えちゃってる。高齢者には優しくないアタシは、

「このプルプル、ウザいな。あっち行けよ」

なんて、思ってる。

すると、向こう側の座席に座っていたアタシとはまるで異なる善良なひとが立ち上がり、ジジイに、

「どうぞ、ここ座ってください」

と言った。

ほぉ〜! このひとに比べたら、アタシ、やっぱ悪魔キャラかな!

と、些かその善良さに感心していると、ナナナナナナント!このジジイは、

「次で降りる」

と、あまりにも偉そうに言いのけたのであった!

ジジイ、死ねよ! 見るからにヨボヨボで両手プルプルのくせに何、威張ってんだ!? たとえ次で降りるとしても、その偉そうな言い方はねーだろっ! 日本語の単語しか知らない外国人でもそんな単調な言い方はしない。

いや〜 またしても昭和なジジイ。この世代ってこういうのが多い。

「俺りゃ、まだそこまで衰えてねー!」

っていうパターンもあるけど、両手プルプルだからね。

電車のマナーの悪さは、高齢者に多く見られるって今では認知されている。あと、飲食店やコンビニでも若いひとはマナーがいいけど、高齢者は威張ってクソが多いっていうことも従業員たちのリアルな口コミで知られている。

まあ、彼らが過ごした昭和っていう時代がそういう時代だったってことなんだけどね。

ちなみにアタシの父親もこのジジイほど年は取ってないけど、同類のクソだと思う。

ともかく、席を譲ってくれるひとに対して偉そうに、

「次降りる」

なんていうメンタリティーって、若い世代にはないよね。

普通、

「どうもありがとう。次降りるので、お気を遣わず…」

とかだよね。

とは言え、これは個人差であって、ちゃんとしたジジイもいるに違いない。ただ、世代の傾向としてははっきりとあるかなって思う。

でもさ、思うんだけど、昔、「オバタリアン」ってあったよね。あれ、もう10年以上前かな。

だけど、オバタリアンって流行語はなくなっただけで、電車ではオバタリアンっているよね。

ということは、10年以上前、まだオバタリアンでなかったひとは今はオバタリアン化したわけで、すなわちオバタリアンが話題になったとき、その対象になった世代ではないのに年齢的にオバタリアン化するってこと!?

とすれば、今の若い世代も60歳になったらオバタリアンになるのかな?

年を取ると、新しいことについて行けなくて、どんどん保守化していく。それでいて時代が変わっていることに気づかず、いつまでも同じパターンで生きていく。そこに時代とのズレが生じ、

「高齢者」

という枠組みになっていく。

世代特徴はあるにせよ、それ以上に人間は普通に生きていると老害化するものなのかもしれない。

あとは性格的なものもあって、その根本だけは人間なかなか変わらない。

さて、老害化しない生き方ってある。

さっきアタシは「普通に生きていると」と表現したけど、それはつまり新しいことをやってないと、という意味に近い。

アタシ自身の話をすると、アタシは今よりも年齢的に若かったときのほうが保守的だった。でも数年前から変わり始めて、新しいもの、新しいことのほうに気持ちが向くようになって、過去の自分をどんどん否定し、破壊し、今までやったことがないことに興味が向くようになった。

すると、実質年齢は毎年一年増えているのに、昔より今のほうが自分は若いと感じるようになった。

それを顕著に感じ始めたのは、古い付き合いのひととか、みんな自分より実質年齢はアタシより若いはずなのに話してみると、

「何、古いこと言ってんだろう…?」

と、猛烈に違和感を覚えるようになった。

それは古いことではなく、つまり「変わってない」ということ。昔から付き合いのある業者と話しても、その内容が10年前と変わってないんだよね。

「変わってない」ということは、「古くなった」という意味。

これは老害化の進行だよ。本人たちは気づいてないけど。

昭和の時代だったら、ジジイが電車で威張っていてもそういうものとしてスルーされていたはず。だから、あのジジイのマナーが悪いっていうより、単に彼の価値観が昭和のままってことなのよね。

新しいものに興味を持てないひとは必ず老害化する。それは悪意があるとかそういう問題でなく、変わらないことが迷惑になってくるってこと。

そして、新しいことに興味を持ち続けている限り、人間は老けない。

「近頃の若い者は」

なんて言いだしたら年取った証拠っていうけど、それは本当だよね。

逆説的な表現をすると、

「ジジイ、死ねよ」

って思ってるほうが若くていいのかもって思う。

それは古くて使い物にならないものへの嫌悪感であり、同時に新しいものへの希求だから。

使い物にならないものは使い物にならない。そうならないように人間も常にアップデートしていかなくちゃね。